CM72　初日

戦場の夜明けがやって参りました。

本日の感想。

暑い。人が多い。大収穫。

ええと、まずは始発電車ですが、すでにこの時点でなんか変でした。初日はそりゃまあそこそこ人はいますが、これじゃまるで三日目のような混みようです。国際展示場駅ではいつも出るのが大変ですが、今回ほど大変なことはなかったように思います。

今回のルートは上野から東京まで山の手始発。そこから京浜東北に乗って新木場、最後はりんかい線で国際展示場です。最近は浜松からの出撃だったのでモノレールを使っていたのですが、こちらのほうが10分ほど早く着くんですよね。そのかわり混むし、東京駅でのながーい歩きがあります。

さて開場待ちの列はとにかく暑かったです……。このところ夏コミは曇りの日が多くて過ごしやすかったものですが、今回はピーカンでございました。憎々しいほどに青く晴れ上がった空から健康的な太陽がさんさんと降りそそいできます。むろん我等は頭からタオルをかぶってただひたすらに耐えます。

そういえば待っている間にDSチャットをしていたのですが、英語を操る人々が入ってきました。話を聞くとなんと米軍の所属だそうな。デンタルということで戦闘員ではなく、おそらくは軍属の歯医者さんかと思われますがまあびっくりです。そしてお目当ては東方風神録とのこと。あの、またはちさんの今日の目当てはまさに東方界隈なんですが。ZUNは凄いぜ、とか魔理沙はパイロットだぜ、とか風神録が欲しかったら have to run like mud!とか言い合いながらしばらく過ごしておりました。うーむ、海外でも東方はけっこう名前を知られているそうです。

だいたい最近は会場内で拍手をするのですが、久しぶりにピラミッドの手前で拍手。こりゃ人が多そうだな、と推測しましたがそれは間違っておりませんでした。

今日のまたはちさんは東方島中担当。ひたすら、ひたすらに東方のみを回るというルートです。海のんが気を利かせて割り振ってくれたようです。ありがたやー。

というわけで吶喊ーっ！会場内はすでに一方通行規制がかかっていて遠回りをする必要がありましたがとにかく東3ホールの東方島へ向かいます。

事前のチェックではちょっと遠慮して(本当だってば)紅魔館と白玉楼はなるべく外していたのですがこうなれば遠慮はいらんのう……！しかし凄まじい人の数なのでゆっくり見て回ることはとても出来ず、まずは事前にチェックしていたところを回ることを最優先せざるを得ません。たまたま隣に良さげなところがあったらついでに買うくらいが精々です。そしてどんどん重くなる肩にかけたモロモロ袋とどんどん無くなっていく懐の千円札。

ちなみに今回のまたはちさんの服装は軍用のサスペンダーに両胸のアタッチメントポケット、そしてウエストポーチを胸のあたりに回すというものです。このウエストポーチに百円玉を100枚、千円札を数十枚入れています。携帯は一つを首からかけ、一つは右のアタッチメントポケットに。左のアタッチメントポケットにはカメラを入れています。これならば混雑の中で腰から下に手をやることも身体をひねることもなしですべての用が済むのです。

ズボンのポケットはあの混雑の中では結構手が届かないものです。腰に付けたウエストポーチも同様。カバンの中に入れたものも取り出すことは容易ではありません。事実、バッグに入れたスポーツドリンクを飲みたくても手が届かず、半分脱水になりながら歩かざるを得ませんでした。飲みたかったら人混みを離れるしかないのですが、そのためには五分十分の時間が必要で、そんな事をしていては売り切れるのです。

うーむ……書いていてなんだか恐ろしくなってきた。一体どこの戦場の話なんでしょうか。嘘は一つも書いていないのですが。

それにしても胸に全てをつけておくのがこれほど有効だとは思いませんでした。まあ他人から見るとソマリアかバグダッドにいるように見える異装ですが、とにかく役に立つことが最優先です。

今回からコミケでは性器の修正規準が厳しくなりました。モザイクは禁止。白塗りか黒塗りで隠さねばなりません。その制限に引っかかってまたはちさんの買いに行ったサークルさんでも一つ、「審査中」というところがありました。「どうするんですか？」と聞いたところ、「書店卸のみになるかもしれませんねー……」とのこと。ありゃりゃ。

人がたくさんいるのはまあいいんですが(またはちさんもその中の一人ですし)、カートを持っている人はなんとかしていただきたい。あの凄まじい混雑の中でカートをひくなんて何を考えているんでしょうか。大迷惑も良いところです。「くそっ、カートなんか持ってるんじゃねえよ！」などと罵声を浴びている人もいましたが当然ですね。ものすごく迷惑なんですから。あとは混雑している中で立ち止まっておもむろにカタログを広げる人とか。あのな、ここは通路なの。混んでるの。そーゆーことはガレリヤかトラックヤードに出てやってくんない？俺もそれが出来ないからバッグから飲み物を出すことも出来ずにふらついてんだけどさあ。

まあそういう輩は押しのけ掻き分け、とにかく目的を果たしました。買い逃したところはまずなし。素晴らしい買い子っぷりだと自画自賛します。いやまあ買ったのは半分以上自分のものですが。

一番嬉しかったのは「いよかん。」さんのところでミニ色紙が当たったことかなあ。八雲さんちの藍様ですよー！ふふふふふ。藍様はかなり好きなキャラなのです。ホントはあのなかでもトップクラスの実力者なのに真面目で気を使う質でけっこう常識人というのがいいですよね。一部ではスッパテンコーですが。ちなみにまたはちさんは紫さまも大好きです。

今回は最後までいて海のんがスタッフの仕事を終えて帰ってくるまで待っていました。企業に無料配布を取りに行った連中も合流し、みんなで帰ります。

本日は松屋と吉野屋に分かれて食事をします。さすがに毎日居酒屋なんていうお大尽なことができるほど金はないっす。あと時間も貴重。今日の夜は三日目の打ち合わせをある程度しておかないとヤバいしね。

戻ってさっそく打ち合わせ。壁の打ち合わせなので基本的には確認のみ、ですが、ネットを見ながらの最終確認が入ります。この時点で新刊が入らないと判明しているところは切り、ルートを組み直していきます。今回は初めてコミケに参加する人が六人いるので充分にルートを練り、説明をしておかないと特に三日目は大変です。とはいえ初日を彼らはしっかりと乗り切っており、なかなかたいしたものだと思うわけです。

明日はフリーの人が何人もいるほどで特に難しい攻略対象はなし。腐女子の決戦日ではありますが我等にはあまり重要ではない一日になります。