- 2007.03.13 火曜日
- 散財マスター
文庫本を中心にいろいろと買ってきました。




伝説の勇者の伝説、面白いですなあ。人の生き死にが軽いのがまたよろしい。決して軽く書いているという意味ではなく、戦乱の世の中に置いていかに人の命や尊厳が軽いのかを書いているのがよろしい。主人公がやる気がないのも実に説得力のある理由ですし、それでいて頭が良いのも良し。特殊な能力があるというのはまあ主人公なので当たり前として、知性があるというのは良い事です。頭の悪い行動力と正義心ばかり旺盛な主人公というのは読んでいても嫌になりますから。




七姫物語も良いです。伝説の勇者の伝説と、国家間の争いをメインテーマにしているという点でも、その中では人の価値が軽く、かつ相対的なものに過ぎないという点でも共通する作品ですね。それでいてただ悲惨なだけではなく、キャラがしっかりしているのも良いと思います。
あと、1ポンドの福音、ついに完結ですね。このまま続きを出さないのかと思っていましたが……。にしてもシスター、その選択はかなりの苦難の道では。神の試練そのものですよ。
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