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予告通り四巻を買いにとらへ

『狼と香辛料』の四巻を購入する為だけにとらのあなに行ってきました。
狼と香辛料

以下はネタバレ感想。

一巻でホロの正体を「本当に」知り、それでも受け入れることを決心しました。二巻で欲をかいたばかりに商人としてすべてを奪われる寸前まで追いつめられ、ホロともすれ違いましたが、乗り越えました。三巻ではホロに本気で求婚してきた青年が現れ、故郷が消滅しているかもしれないとホロに知られて黙っていたことを責められ、ホロの本心を信じ切れなくなったロレンスはそれでもホロを失いたくないために必死になります。最初からホロはロレンスのことを信じていたのに……。

しかし知性でも人生経験でも生物としての強さでもすべてホロに敵わないロレンスとしては難しいところですね。互いにもう旅の仲間というだけでは言い切れないほどの感情を抱き合っていて、それを互いに知っていて、それでも人間と神という圧倒的な違いがそこにはあるわけで。

まあ三巻ではロレンスがとある人に「神と人の番という話はあるのか?」などと訊いていますので、ロレンスとしては覚悟を固めつつあるのでしょうけど。

そして四巻では二人としてはそのままトンズラしてもよい状況という話になります。一巻から三巻まではあくまでもホロとロレンスが中心となった話ですが、四巻は中心となるのは傑物であった前司祭のおかげで特権を手にして、しかしそれを当たり前の事と勘違いしてしまった村と、その司祭が死んだのを機会に村を支配下に組み入れようとする街の争いです。ホロとロレンスは巻き込まれただけであって、なんだったらホロに乗ってさっさと逃げればそれで終わりです。

もちろんホロもロレンスもそれが出来るほど冷血ではないのですが。昔のロレンスなら危険の大きい博打は打たなかったでしょうが、ホロと旅をするうちに彼はただの優秀な商人ではなく、人として広がりを持つようになってきています。このあたり、ちゃんと成長物語としての側面ももっていますね。

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