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読書

本日はなんとなくヒギンズを読みました。


狐たちの夜

この作品、前半はかなり良いのです。ロンメルとSDの大佐、どちらも偽物という展開はドキドキしますし、キャラもしっかりと立っています。ただ、後半がややありきたりなんですよね……。ご都合主義というか意外性に欠けるというか。


この作戦自体がさほどの重要性を持たないというのも問題でしょう。Dデイの詳細を知っている大佐をドイツ軍に奪われるわけにはいかない、というのはその通りなんですが、作中でも言われているようにたとえそうなったとしても大勢に影響はないのです。ドイツはこの時点でどうやっても勝てませんでしたから。


例えノルマンディーに上陸する事がわかったとしてももはや資材も戦力もドイツからは失われていました。現実にはドイツ軍は不意を突かれましたが、もしあの時にフランスに展開していた戦力をかき集めたとしてもやはり上陸阻止は不可能だったと思われます。


この認識があるのでどうにも作戦自体に緊迫感がないのですよねー。


さらにマーティノゥも危険で良い男ですが、『鷲は舞い降りた』のシュタイナ中佐に比べるとやはり圧倒的に格下なこともあり、どうにも小粒な印象です。ロンメルは前半に出てくるだけですし。ま、ロンメルが本格的に登場するとあまりにも大人物すぎて他の登場人物が食われまくるので仕方ないか。

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